好きなことは仕事にするな!? 天職を見つけるための4つの条件

天職の見つけ方

誰しもが、自分にとっての天職を見つけたいと思っていることでしょう。

天職を見つけたいと思った時に、多く人は「好きなこと」を仕事にすればいいと考えます。

しかし、この考え方は間違いです。

なぜ「好きなこと」は天職にはなり得ないのか、それはこれから説明する天職の4つの条件を満たしていないからです。

こんな人におすすめ

自分に合った仕事を見つけて人生を豊かにしたいと思っている

目次

満足感を感じなければ天職にはなり得ない

天職を見つけるためには、人間が満足感を感じるための4つの要素を満たしている必要があります。

それが、この記事で書く「天職の4つの条件」です。

では1つづつ解説していきます!

1. 仕事の進め方を自分で決められる

満足感を得ながら仕事をするためには、裁量権の大きさがとても重要です。

大袈裟にいうと、「やらされ仕事はつまらない」ということです。

目標やタスクが決められているのはいいことですが、それに対するペース配分ややり方までもがガチガチに決められている状況で、楽しく働くことができるでしょうか。

不動産会社: Aさんの例

例えばとある不動産会社で働くAさんがこんな悩みを抱えています。

絶対メールや電話で営業した方が効率がいいのに、なぜか街中で人に声をかける方法を強要される…

本来であれば、「家を売る」というのが目的であり、それを達成する手段は人それぞれあるべきですが、Aさんの会社ではそこに裁量権がありません。

こうなると、Aさんは仕事に満足感を得づらくなってしまいますよね…

ITエンジニア: Bさんの例

ITエンジニアとして働くBさんがこんな悩みを抱えています。

面倒な作業を効率化しようと、自動化ツールを作ったのに、会社から手作業でやるように言われた…

これも本来の目的である、作業を素早く完了するという目的からは逸脱した指示になっています。

このように、「仕事の進め方を自分で決められる」というのは満足感を得ながら働くために、必須と言っても過言ではない条件です。
これが、天職を見つけるための条件の1つ目になります。

2. 始まりと終わりがはっきりしている

2つ目の天職を見つけるための条件は、「始まりと終わりがはっきりしている」ことです。

特に、終わりが決まっていることが重要です。

人間は、「いつ終わるか分からない」という状況では、不安やストレスを感じやすく、努力し続けることが難しくなります。

プロジェクト単位で、終わった時に達成感を得られるような明確な「終わり」があるかどうかを気にしてみてください。

良いゴールの例

では、どのようなゴールが満足感を得られるのでしょうか。

来年の4月までに新規事業を立ち上げる

これは良いゴールだと私は思っています。時期も明確で、事業立ち上げというゴールも明確です。

もちろん、事業は立ち上げて終わりではないので、目標の立て方としてです。この後には、

12月までにユーザーを100万人にする

などの、別の目標が生まれてくるでしょう。

悪いゴールの例

これは最近の私の私情も入っているのですが、

ITで世界をつなげる

とか、

ワクワクする世界を作りたい

みたいな、よくわからないビジョンを掲げられても、ゴールが不明瞭です。

このように具体的に何がしたいのがわからない目標に向かって努力するのは難しいですよね!

余談: オープンハウスの2023年の中期経営目標(https://openhouse-group.co.jp/ir/management/management_02.html)は「”行こうぜ1兆!2023″ 」でした。
わかりやすくて素敵ですね。

3. 多様なタスクが存在する

3つ目の天職の条件は、「多様なタスクが存在する」ことです。

人間には、好き嫌いがありますし、同じものをずっと続けていると煮詰まってしまう時がきます。

「昨日めっちゃ考えても全然できなかったのに、今日やったらすごく単純なことだった」という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

そのため、多様なタスクがあることで、煮詰まったら先に別のタスクをやってみたり、得意な仕事から先にやって自分の気持ちを高めたりできるわけです。

4. フィードバックがある環境

4つ目の天職の条件は、「フィードバックがある環境」です。

自分が働いた成果や過程に対して、どこが良かったか、悪かったかといったフィードバックをもらえるかどうかが満足感を得るためには重要です。

人間はもともと、社会的動物であるため、群れの一員として自分が優秀であるということをアピールする必要がありました。そうでなければ群れから追い出されてしまうからです。

現代では、優秀じゃなくても追い出されたりしませんが、「優秀だと思われたい」という生物的欲求は変わっていないはずです。

フィードバックというと、上司からされるものという感じがありますが、ここでのフィードバックは直接のお客さんや部下などもはいります。

お医者さんで言えば、患者さんから感謝の言葉を言われることも、フィードバックの一つです。

部下から、「先輩まじすごいっすね」と言われることもです。

もちろんダメ出しばかりはNG

フィードバックと言っても、悪いことばかりでは意味がないです。

「優秀だと思われたい」という生物的欲求が満たされるためには、「感謝される」ことが大事です。

良いところと悪いところをフィードバックされて、悪いところを直したなら褒められる、といった職業を選ぶことが天職を見つける条件になります。

余談: 最近、大企業などで若者がすぐに辞めちゃうから、怒れなくなり、使えない若者が増えた。という噂をよく聞きます。お互いの意見どちらもわかるけれども、指導の仕方とか、され方とか、程よく双方が気持ちよく働けるような対策を誰か考えて欲しいなと…

まとめ

天職の探し方を解説しました!

今の職場が当てはまっている人は、おめでとうございます。

当てはまっていなかった人は、当てはまるようにしてみる。(新しいやり方を提案する、自分なりのゴールを決めるなど)

それでも無理なら転職するなどして、自分なりの天職を見つけてみてください。

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